茶クマの原因は、主に次の2つに大別されます。
- 色素沈着(シミ)タイプ
- 角質肥厚(クスミ)タイプ
目元のクマで悩んでいる方は、
ご自身のクマが何が原因で発生しているものか、しっかり理解しておく必要があります。
なぜなら、原因にあった対策をしないと、
余計に目元のクマを増やす可能性があるからです。
この記事で紹介する茶クマの原因をしっかり身につけて、
今後の目元ケアに役立ててくださいね。
■色素沈着(シミ)タイプの茶クマの原因
目元にシミができると、目元が黒ずんだり茶色がかって見えます。
これが茶クマです。
シミは目元に限らずどこにでもできる可能性があるものです。
ですが、目元の皮膚は身体中の中でも特に薄く、
他の部位に比べてとてもデリケートな部分のため、シミの原因を作りやすいのです。
それでは、シミ由来の茶クマを作る原因についてみていきましょう。
シミ由来の茶クマを作る原因①・・・紫外線の浴びすぎ
紫外線は、肌の内部深くまで到達する性質を持っていて、肌の細胞にダメージを与えます。
目元の肌が紫外線を浴びると、ダメージが皮膚の奥深くまで届かないようにするために、
肌の中にいるメラノサイトという組織が、メラニンを生成します。
通常、肌のターンオーバーによってメラニンは肌の外に排出されるはずなのですが、
紫外線を浴びるなど、メラニンを過剰に生成する要因が起こると、
メラニンの排出量が生成量に対して追いつかなくなり、メラニンが肌の中に居座るのです。
メラニンは黒い色素を持っていて(メラニン色素と言います)、
メラニンが肌の中に居座ることで、肌の外からは黒い色に見えてしまいます。
こうして、シミが作られ、茶クマとして見えてしまうのです。
シミ由来の茶クマを作る原因②…目元のこすりすぎ
クセで目元をこすったり、アレルギーによって目元が痒くなってこする人は多いです。
目元をこすりすぎると、人の目には見えないレベルで肌表面が傷つき、
肌表面の細胞が破壊されます。
すると、紫外線の場合と同じように、
メラノサイトが肌表面の細胞を修復しようと、メラニンを生成してしまいます。
その結果、シミとなってしまうのです。
シミ由来の茶クマを作る原因③…メイクの落とし残し
メイクがきちんと落ちていない場合も目の周りの黒い色素沈着が悪化します。
クレンジングや洗顔によってメイク汚れが落としきれない状態でいると、
残ったメイク成分が酸化することで「活性酸素」という成分が生まれてしまいます。
活性酸素は肌にとっては刺激物とみなされ、
メラノサイトが過剰にメラニンを生成し、活性酸素を退こうとします。
その結果、シミができてしまい、茶クマとなってしまうのです。
また、洗顔やクレンジングによってメイク汚れをしっかり落とすことは大事ですが、
かといって必要以上に目元をゴシゴシしすぎるのも逆効果です。
先ほどお伝えしたように、目元をゴシゴシすることで
肌表面の細胞を修復しようとメラノサイトがメラニンを生成してしまうからです。
■角質肥厚(くすみ)タイプの茶クマの原因
くすみとは、広範囲に顔全体が黒ずんでツヤのない状態のことを指します。
くすみにも何種類かあるのですが、
茶クマの原因になるくすみは「角質肥厚」が原因で起こります。
角質肥厚とは、加齢や肌荒れ、紫外線、血行不良などが原因でターンオーバーが遅れ、
表皮の角層に古い角質が積み重なった状態です。
目元が角質肥厚になると、皮膚表面と皮膚内部との距離が空いてしまいます。
すると、肌の外からは色素が抜けたように見え、茶色く濁って見えてしまうのです。
これがくすみが原因で発生する茶クマの正体です。
特に目元が角質肥厚になりやすい、というわけではないのですが、
先ほどもお話ししたように、目元は体の部位の中でも特に皮膚が薄い部位です。
だから、少々の角質が積み重なっただけであっても、
通常よりも随分と分厚くなって見えてしまい、茶色く濁ってしまうのです。
角質肥厚を治すためには、ピーリングといって、古い角質を除去する処理が必要となります。
<あやめ先生から一言
茶クマにはシミタイプとくすみタイプがあることをお伝えしました。思い当たることはありましたか?原因に当てはまった人は、目元のケアについて見直してみましょう。