シミ対策にはビタミンC！でも鵜呑みにすると逆効果…正しい対策は？

シミ対策にはビタミンCが効果的であるという事実が最近になって広まりつつあります。

ビタミンCといえば果物を思い浮かべますが、果物の汁などをパックにしてビタミンCを吸収すれば良いというのではありません。この方法では、果実に含まれる酸が肌にとって負担となって余計な肌トラブルを増やしてしまいかねません。

ビタミンCを肌に補給することでシミ対策をするためには、ビタミンC誘導体というものを肌に吸収させる必要があります。

この記事の中で詳しく紹介していきます。

■シミの原因とは

シミのきっかけとなるのは、主に紫外線の浴び過ぎです。他にもタバコ・食生活の乱れ・ストレスなど、様々です。これらによって、活性酸素という肌の細胞の機能を低下させる物質が生成されます。

肌の中にはメラニサイトという細胞の層があって、肌の細胞がダメージを受けると、メラニンという物質を放出します。メラニンは、肌の細胞を守る役割を持っていて、活性酸素を打ち消す機能があります。

通常、メラニンは肌のターンオーバー（約２８日周期）によって肌の外へと排出されていきますが、メラニンの生成量が多いと、排出しきれず、肌の中にとどまってしまうものも現れてしまいます。これが、肌の外からはシミとなって見えてしまうのです。

シミの予防のためには、紫外線を浴びないように気をつけたり、ライフスタイルを改善することは大事です。では、既にできてしまったシミを対策するためにはどうしたらいいか。

そこで登場するのが、ビタミンCです。

■シミ対策に効果的なビタミンC誘導体

ビタミンCは、メラニン生成の元となる活性酸素を除去する機能と、メラニンを還元して無色化する機能があります。つまり、できてしまったシミを解消しつつ、新たなシミを作らないシミ対策となるのです。

＜酸化しにくいビタミンC＞

ところが、ビタミンCそのものはとても酸化しやすく、肌の外からビタミンCを補給しても、肌の奥深くに届けられる前にすぐに機能しなくなってしまいます。

そこで、ビタミンCが酸化しにくくなるよう改良されたものが、ビタミンC誘導体です。

ビタミンC誘導体であれば、酸化しにくい性質を活かすことでメラニンの生成を抑えつつメラニンを除去するという役割を果たしてくれます。実際に、ビタミンC誘導体を配合したシミ対策化粧品は数多く世の中に出ています。

しかし、万能に思えるビタミンC誘導体にも弱点がありました。

それは、肌の中になかなか浸透しづらいということです。

ビタミンC誘導体は、肌の表面近くの層で遮られやすく、メラニンの位置する肌の層にまで届きにくいのです。それでもイオン導入という方法(肌の中にイオンを注入し、美容成分の通りを良くする方法)をとることでビタミンC誘導体を肌に取り入れる方法はありました。ところが、手間がかかる上に、とても高額になってしまう欠点があったのですね。

つまり、今までのシミ対策方法では、効果的にビタミンCを肌にとり入れ、効果的にシミ対策をすることが出来なかったのです。