たるみ毛穴の原因は、他の毛穴トラブルとは大きく異なります。
この記事では、たるみ毛穴の原因について、詳しく解説します。
■たるみ毛穴の原因とは?
たるみ毛穴の原因は、肌のハリ不足にあります。
人の肌は、肌の表面から深さ方向に、
表皮→真皮→皮下組織
という階層構造になっています。
表皮は肌のターンオーバーを担う部分。
真皮は、肌のハリや弾力を決める成分が含まれている層です。
具体的には、真皮に含まれる、エラスチンやコラーゲンといった成分が、肌の弾力を決めることになります。
肌のハリ不足を起こすきっかけについてはこの後詳しく紹介しますが、
なんらかのきっかけによってエラスチンやコラーゲンが減少すると、肌が全体的にたるんできてしまうのです。
これによって、ほうれい線などの肌トラブルが増えるだけでなく、毛穴周りの肌もたるんできてしまいます。その結果、毛穴が開きやすくなり、たるみ毛穴となってしまうのですね。
これを踏まえて、日々の毛穴のケアで気をつけたいことがあります。
毛穴ケアでよくあるのは、保湿を行ったり、日々のクレンジングを変えたりする方法です。これらの方法では、毛穴の黒ずみやニキビといった、毛穴の中の皮脂汚れが原因で起こる毛穴問題にはアプローチできます。ところが、たるみ毛穴には効果がありません。たるみ毛穴は皮脂汚れが原因ではなく、ハリ・弾力不足で起こるからです。
■たるみ毛穴を引き起こすきっかけ
たるみ毛穴を引き起こすきっかけ、つまり、肌のハリ・弾力を失うきっかけはたくさんあります。その中でも代表的なものを3つ挙げます。
◎肌の乾燥
肌が乾燥すると、肌の表皮から乾いていきます。表皮が乾燥すると、ターンオーバーが正常に行われなくなるなど、表皮の機能低下が起こります。すると、表皮に小じわが増えていき、それが表皮と隣接する真皮にまで影響を及ぼすことになります。
すると、真皮のハリや弾力を決める成分である、エラスチンやコラーゲンといった成分が、だんだん減少していくのです。その結果、肌のハリや弾力が失われ、たるみ毛穴を引き起こすことにつながります。
◎紫外線
意外にも、紫外線の浴び過ぎも肌のハリ・弾力を奪うきっかけになります。紫外線の中には、肌の真皮付近まで到達するものもあります。到達した紫外線が、エラスチンやコラーゲンといった成分に当たると、エラスチンやコラーゲンが壊れていきます。
その結果、肌のハリや弾力が奪われ、たるみ毛穴につながるのですね。
◎食生活の乱れ
食生活が乱れると、ビタミンCが不足します。ビタミンCはコラーゲンの生成を手助けする働きがあるため、これが不足すると、新たなコラーゲンが作られなくなります。コラーゲンは放っておくと破壊されていくので、時間とともにハリ・弾力が失われていくことになります。
<あやめ先生から一言
いかがでしたでしょうか。
たるみ毛穴の原因は、他の毛穴トラブルとは違って、
「肌のハリ・弾力の低下」が原因で起こるものです。
たるみ毛穴を起こさない為にも、
肌の乾燥防止・紫外線対策・食生活改善、これらを徹底しましょう。