顔のたるみの原因は、1つや2つではありません。
日々生活している中でちょっとしたことでも
顔のたるみの原因になります。
失敗せずに若々しい肌を手に入れるためには、
顔のたるみの原因をしっかり抑えた上で
顔のたるみのケアをすることが大事です。
この記事の中では、
そんな方に知っていただきたい顔のたるみの原因を整理して解説します。
■顔のたるみの直接的な原因とは?ハリ・弾力を決める成分が減ってしまうことにあり!
顔のたるみはなぜ起きてしまうのか、
その直接的な原因は、
ハリ・弾力が失われてしまうこと
にあります。
その理由を知っていただくためには
肌の内部の構造についても知る必要があります。
なので、ここではまず、
ハリ・弾力が失われてしまう理由を、
肌の構造について解説しながら説明していきますね。
人の肌は、肌の表面から深くなる方向に、
表皮>真皮>皮下組織
という順番で重なっています。
それぞれの組織で役割が異なっていて、
それぞれの組織の働きが低下すると、ハリ・弾力の低下を
引き起こすことになります。
◎表皮とは?=新陳代謝を行う層
表皮とは、一言で言うと肌の新陳代謝を行う層です。
肌の老廃物を肌の内側から押し上げて肌の表面まで送り出す働きを持っています。
いわゆる、ターンオーバーという働きです。
また、肌の表面には「皮脂」が行き渡っていて、
皮脂がある肌は、肌の内側から水分が逃げないようになっています。
表皮の乾燥などによって表皮の働きが低下すると、
このあと説明する真皮の働きに影響を及ぼして、
ハリ・弾力の低下につながることもあります。
◎真皮とは?=肌のハリ・弾力を決める層
真皮には、繊維芽細胞、ヒアルロン酸、コラーゲン、エラスチン
といったハリや弾力に関わる成分が含まれています。
それぞれについて説明します。
・ヒアルロン酸
ヒアルロン酸とは、肌の水分をたくわえる性質を持っている酸です。
みずみずしい肌というのは、
ヒアルロン酸が多く含まれる肌なんです。
顔のたるみとは直接関係ないですが、
肌を乾燥させずに正常な状態に保つためには
必要不可欠な成分です。
・コラーゲン
コラーゲンは、バネのように弾力をもつ成分で、
真皮全体に網のように張り巡らされています。
コラーゲンが多く含まれる肌は、
とても弾力のある肌ということになります。
バネがたくさん入っているベッドのようなものですね。
・エラスチン
網のように張り巡らされているコラーゲンを、
束としてまとめあげる働きをするのが、エラスチンです。
エラスチンが不足すると、コラーゲン同士がバラバラになります。
そうなると、肌の弾力が失われてしまいます。
・繊維芽細胞
ヒアルロン酸、コラーゲン、エラスチンを新しく作る働きを持つのが、
この繊維芽細胞です。
若い人の肌には繊維芽細胞が多いのですが、
加齢や食生活の乱れなどによって、次第にその数が減っていき、
ヒアルロン酸、コラーゲン、エラスチンの数も減少していくのです。
すると、顔のたるみを引き起こすことになるのです。
◎皮下組織とは?=顔全体を支える組織
皮下組織は、顔全体を支える組織です。
顔の筋肉(=表情筋)も皮下組織に存在します。
表情筋が低下すると、顔を支えていられなくなり、
顔のたるみが発生します。
ここまでをまとめると、顔のたるみの直接的な原因は、
・皮下組織にある表情筋の低下
これらが原因であることをお伝えしました。
では、これらを引き起こすきっかけになること、
つまり、顔のたるみの根本原因は何なのか、
以下、解説していきますね。
■顔のたるみの根本原因=ハリ・弾力を奪うきっかけになることとは?
コラーゲン、ヒアルロン酸、エラスチン、繊維芽細胞が減ると、
顔のたるみが減っていくことをお伝えしました。
では、これらが減ってしまう原因、
つまり、顔のたるみの「根本原因」は何かというと、
大きく分けて次の4つです。
・紫外線の浴び過ぎ
紫外線の浴び過ぎは、肌のハリ・弾力を奪う大きな要因のひとつです。
紫外線は、肌の内側奥深くまで届く性質を持っています。
真皮まで届いた紫外線は、コラーゲンなど真皮の成分を傷つけてしまいます。
その結果、ハリ・弾力が失われ、
顔のたるみとなってしまうわけです。
・肌の乾燥
顔のたるみとは直接関係なさそうに思えますが、
肌の「乾燥」も大きな原因のひとつです。
肌の乾燥は、
表皮の「皮脂」が不足することで起こります。
皮脂が不足すると、肌の内側の水分が
外へ逃げてしまい、肌が乾燥していきます。
肌が乾燥すると、表皮が正しく機能しなくなり、
小じわができたりします。
小じわが出来るほどに表皮が乾燥すると、
表皮と隣り合っている真皮も影響を受け、
コラーゲンやエラスチンなどの成分が少なくなっていってしまうのです。
その結果、ハリ・弾力が失われ、
顔のたるみとなってしまうのですね。
・生活習慣や食生活の乱れ
繊維芽細胞が弾力成分を生み出すためには、
タンパク質やビタミンCなど、さまざまな栄養成分が欠かせません。
だから、生活習慣や食生活の乱れも、真皮の成分の生成に影響を及ぼします。
・表情をあまり使わないこと
顔の表情を作る筋肉=表情筋
この筋力が低下すると、
顔の肉を支えていられなくなります。
では表情筋はなぜ衰えるかというと、
普段表情をあまり変えなかったり、
食生活が乱れたりしていると、衰えるのです。
いかがでしたでしょうか?
顔のたるみの原因は、
・エラスチン
・コラーゲン
・繊維芽細胞
これらが少なくなってしまうことによって
ハリ・弾力が失われることだとお伝えしました。
そして、それらを引き起こす原因(=顔のたるみの根本原因)は、
・肌の乾燥
・生活習慣や食生活の乱れ
・表情をあまり使わないこと
これらであることをお伝えしました。