目元のたるみはレーザーによる治療で解消することができます。
一口にレーザー、といっても、いろいろな種類があります。
多くの医療機関で実施されるのは、以下の5種類です。
・サーマクール
・ヤグレーザーピーリング
・レーザーリフティング
・下眼瞼脱脂術
・タイタンXL
皮膚科やクリニックを訪れる前に、ぜひこれらについて知識を頭に入れておいてほしいんです。
なぜかというと、全く知識がない状態で医師とのカウンセリングを行うよりも、話が円滑に進み、さらに施術を受ける人にとっても適切な施術を受けられるメリットがあるからです。
この記事では、これら5種類のレーザー治療法についてまとめてみました。
目元のたるみの原因によって異なる治療法
目元のたるみの原因は主に3種類に分類されます。
原因によって受けるべきレーザー治療法が異なってきます。
◎目元の筋力の低下
目の周りには、眼輪筋という筋肉が取り巻いていて、眼球を支える役割を担っています。
年齢とともに眼輪筋は衰えてきて、眼球だけでなく目の周りの皮膚を支える力が弱まってきます。すると、目元の皮膚がたるんできてしまい、目元のたるみとなってしまうのです。
このタイプの目元のたるみに有効なレーザー治療法は下記です。
- サーマクール
◎コラーゲンの減少
人の皮膚の内側の真皮層には、皮膚の弾力を作り出すコラーゲンが豊富に含まれています。
年齢とともにコラーゲンを生み出す細胞の数が減少し、コラーゲン自体の数もだんだん少なくなっていってしまいます。コラーゲンが減ると、肌が弾力を保てなくなり、肌がたるんできます。特に目元の皮膚のコラーゲンが少なくなることで、目元のたるみとなってしまいます。
このタイプの目元のたるみには以下のレーザー治療法が向いています。
- タイタンXL
- ヤグレーザーピーリング
- レーザーリフティング
◎眼窩脂肪の突出
目元の皮膚の内側には眼窩脂肪(がんかしぼう)という脂肪が存在しています。
加齢などの原因によって眼窩脂肪が増えることによって、目元を圧迫し、突出してきます。するとそれが、目元のたるみとなって現れるのです。
このタイプには以下のレーザー治療法が向いています。
- 下眼瞼脱脂術
ご自身の目元のたるみはどのタイプでしたか?
ここに挙げたように、タイプによって治療法は異なるのです。
それでは、それぞれのレーザー治療法について具体的に見ていきましょう。
目元のたるみを改善するレーザー治療法5選
目元のたるみを改善するレーザー治療法の詳細をまとめました。
コラーゲンを増加させる「タイタンXL」
タイタンXLは、赤外線レーザーを肌に瞬間的に照射する治療法で、コラーゲンが減少することで生じる目元のたるみに有効です。
瞬間的な強い赤外線は、目元の肌の真皮層を刺激します。
すると、真皮層にある線維芽細胞という、コラーゲンの生成を担う細胞が活性化し、
コラーゲンの再形成を促してくれるのです。
眼窩細胞を除去する「下眼瞼脱脂術(かがんけんだっしじゅつ)」
下眼瞼脱脂術は、炭酸ガスレーザーを使用する治療法です。下まぶたの裏側からたるみの原因である眼窩脂肪を取り除くことでたるみを改善します。
このような脂肪を取り除く施術ではメスを使うことが多いのですが、この治療法は全てレーザーで行うため、縫合や抜糸の必要がありません。
さらに、レーザーには止血作用があるため、腫れや内出血の心配もありません。
筋肉を引き締める「サーマクール」
サーマクールは高周波な電磁波を肌に当てることで目元のたるみを改善する治療法です。
高周波は皮下組織にある筋肉層に作用し、肌を引き締める効果があります。したがって、目元の筋力の低下が原因で起こるたるみに有効です。
また、目元のたるみの原因の一つである眼窩脂肪を減らす効果もあります。
コラーゲンを増殖させる「ヤグレーザーピーリング」
ヤグレーザーピーリングのレーザー光は、真皮層まで到達し、コラーゲンを増殖させる効果があります。また、レーザー光の刺激により、皮膚の血行を良くする作用もあります。
他の治療に比べると効果は著しいものではありませんが、治療を重ねることで徐々にハリがアップし、目元のたるみが軽減されていきます。
コラーゲンの再構築を促す「レーザーリフティング」
レーザーリフティングは真皮層のコラーゲンに熱変性を起こさせることで再構築を促す治療法です。再構築が促されることで真皮の収縮が起こり、目元の皮膚が引き締まっていきます。
皮膚が引き締まることで、目元のたるみが改善されていきます。
レーザーリフティングでは施術ご一時的に赤みが出ますが、2、3日で消える程度のダウンタイムの短い治療です。
いかがでしたでしょうか。たるみの原因によって受けるべきレーザー治療法が異なります。ここに挙げた情報は医師と話すときに前もって知っておくといい情報です。ぜひ覚えておいてくださいね。